※オーソドックスの方に合わせた記述をしていくので、サウスポーの方は左右を逆にしてお読みください。
下半身
①両足を右斜め45度に揃える。
②左足のつま先と右足のかかとが接するように右足をスライドさせる。
③縦のライン(イメージで構いません)沿うように右足を後ろに一歩下げる。
④右足のかかとを上げる。
重心の割合の目安は、前足:後足=6:4
上半身
⑤両腕を真上に突き上げる(バンザイの格好)。
⑥腕と顔が正面を向くように、上半身を反時計回りに45度捻る。
⑦右手が右アゴに、左手が左目の前にくるように腕をまっすぐ降ろす。
このとき、腕が地面に対して垂直になるように構えるのが標準的です。
これは、腕が身体に収まるように構えることで、相手から見ると、腕と身体が一体化しているように見えるため、腕の動き(パンチの軌道)を見えにくくすることができるといったメリットがあります。
ただし、最近では、強い選手の中でも、ハの字型に構える選手も増えてきている(ex:井上尚弥、ゴロフキンetc)ので、開いた腕の間を打たせない工夫をすれば、それ程こだわらなくても大丈夫です。
⑧アゴを引く。
アゴを引くと骨盤が前傾し、自然と正しい姿勢となります(伊藤 p.63 )。
オフェンス時には骨盤を前傾させ、ディフェンス時には骨盤を後傾させるという意見もあります(野木 p.29)。
しかし、ディフェンス時に骨盤を後傾させると、頭が下がりやすくなります。
頭が下がっている状態で相手の方を見ようとすると、アゴが上がりやすくなります。
その結果、相手にアッパーを打たれるリスクが高まります。
したがって、骨盤を意識するよりもアゴを引く意識を強く持った方が安全です。
参考文献
アゴトレ(2017)[伊藤和磨]
リンク
まったく新しいボクシングの教科書(2019)[野木丈司]
リンク
コメント