たった一発で、間合いを制し、流れを断ち、相手を支配する。
ジャブを極める者だけが、ボクシングの本質を手にする。このページでは、”刺し、引き抜き、体重を乗せる”――
究極のジャブを身につけるためのすべてを解説します。
ジャブってなぜそんなに大事なの?
ボクシングの神様・モハメド・アリは言いました。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」
この”刺す”にあたるのが、まさにジャブです。
ジャブは、単なる牽制パンチではありません。
- 距離を測る
- 相手の出足を止める
- コンビネーションを始動させる
ボクシングにおけるすべての土台です。
世界王者の試合でも、パンチの4割以上はジャブで占められています。

ジャブの基本フォーム
スタンス(構え)
- 足幅は肩幅〜1.5倍
- 前足やや内向き、後足は軽くかかとを浮かせる
- 膝はリラックス、バランスは均等に
ガードポジション
- 利き手はアゴ横、ジャブ手は少し前
- 肘を締めて、顔をしっかり守る
ジャブの動作ステップ【マンガ肉の骨を引き抜け!】
ステップ1:前足で軽くステップイン
地面を蹴る力(地面反力)を前方へ伝える。
ステップ2:肩ごと腕を突き出す
肩甲骨を押し出すことでリーチを最大化。
🥩 サンドバッグをマンガ肉に見立て、
骨をズバッと引き抜くイメージでジャブを打とう!

これにより、
- 当たる瞬間に握る
- 軌道が一直線になる
- 打った後の引きも速くなる
ステップ3:拳の角度
親指がやや上、手のひらは下向きすぎない。リラックスを保つ。
ジャブの威力を決める【肘の伸ばし方】

多くの人がやってしまうミス、
肘を曲げたままジャブを打つこと。
これは致命的です。
- 推進力が途中で止まり、威力が半減
- リーチが短くなり、届かない&反撃リスク増大
- 肩・腕への負担が大きくなりケガの原因にも
✅ ジャブは「肘を一直線に突き出す」
完全ロックまでは不要ですが、「伸び切る直前」まで腕をしっかり突き出しましょう。
これだけで、スピードもパワーも大きく変わります。
よくあるNG例と修正法

❌NG例 | ✅修正ポイント |
---|---|
腕だけで打っている | 肩と腰を連動させる |
拳を最初から握っている | 虫を潰さず捕まえる感覚 |
引きが遅い | 骨を引き抜く意識 |
ガードが下がる | 肩でアゴを隠す |
肘が曲がったまま打っている | 肘をまっすぐ伸ばす |
ジャブを使いこなすコツ【中~上級者向け】
ステップジャブ
動きながらジャブを打ち、距離と主導権を支配する。
レベルチェンジジャブ
顔とボディに打ち分け、相手の防御意識を揺さぶる。
タイミングジャブ
相手の呼吸・出足に合わせて一閃。
全体重を乗せるパワージャブ【着地の瞬間に刺せ】

本当に重いジャブを打つコツは:
足が着地する瞬間に拳が相手に届くように打つこと。
- 地面を蹴った推進力+体重移動
- そのピークが着地の瞬間
- ここでジャブを当てることで、全体重を拳に乗せられる
👉 イメージ:「地面と拳で相手を挟み込む」
これが相手のガードをこじ開ける、破壊力あるジャブに繋がります!
効果的な練習メニュー
シャドー練習(30秒×3)
リラックスを保つための究極イメージ:
🐛 虫を潰さずに生捕りする感覚でシャドー!
- 指先は柔らかく
- スピードは速く
- 捕まえる直前だけキュッと握る
これで無駄な力みが取れ、
スピードと引きの速さが圧倒的に向上します!

ミット練習
マンガ肉のイメージを持ちつつジャブのみでリズムとタイミングを磨く。
サンドバッグ
15秒×5セットのジャブ連打。着地ジャブの感覚もここで身につける。
スパーリング
「ジャブ縛り」ラウンドで、実戦の中でジャブを操る感覚を鍛える。
まとめ:ジャブを極める者が、ボクシングを制す!

ジャブは、
「技術」+「スピード」+「感覚」+「体重」
すべてを融合させた最も奥深いパンチです。
- 🥩 マンガ肉の骨を引き抜くように打つ
- 🐛 虫を潰さずに捕まえるリラックスを保つ
- 💥 着地の瞬間に体重を乗せる
さらに――
肘をまっすぐ突き出して、力を逃さない。
これらを身につけたとき、
あなたのジャブは単なる牽制ではなく、
**相手を支配する“究極の一打”**になります。
🥊 ジャブを制する者が、試合を制す。

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